Log of a Hypocrite

偽善者

今日の話

成人式に行ってきた。行って善になりうる事は一切ないとわかっていても、成人式は当然行くものだという親の圧力に抵抗しても無益だと思い行ってきた。市長など偉い人が挨拶をするなかヤジを飛ばすようなアホはどこにでもいる。知ってたよ。

式の間は今でも未だに交流のある(ありがたいことですね)男ふたりのとなりに座っていたのだが、式が終わると彼らは部活の食事会ということで会場を離れるとの事だった。自分はというもの、しばし人間観察をしたのちに会場からやや遠い駅まで歩いて帰宅した。ロクに他人との交流はなかった。

昼前に早々と帰宅した時の父親の表情はもう覚えていない。速攻でスーツを脱いでスウェットとパーカーを着、整髪料が枕につかないようタオルを敷いて寝た。寝ていると近所に住む祖母が訪ねてきて成人おめでとう、といって二万円をくれた。どうだった?と聞かれて、両親もその場にいるというのに寝起きのせいで正直に「別に……行かなくてもよかったかな」と答えた。気まずい空気に耐えかね礼を言いそそくさと部屋に戻ってしばらく天井を見たのちにこの文章を書いている。さっき書いた受け答えが今日一番、何よりも自分を苦しめている。言っちゃったね